自由とファッションの曖昧な関係
ファッションの世界には、近年大きなパラダイムシフトが起きました。
コロナ禍を経て、オフィススタイルはどんどんカジュアルに。私たちは「自由」を手に入れたように思えます。
しかし、その裏側で代償もありました。
“自由”はいつしか“なんでもいい”という誤った解釈を生み、TPOをわきまえた装い、最低限のマナーが曖昧になってきたのです。


ファッションは「視覚」と「知識」の掛け算で楽しむ
ファッションを本当に楽しむには、ただ着るだけではなく、
見た目(=視覚的側面)と、知識(=背景や文脈)の両方から向き合うことが大切です。
そうすると、同じ服でも解像度が上がり、着こなしがどんどん楽しくなっていきます。
・カッタウェイ⇒ホリゾンタル⇒ロールドレギュラーの順にジャケットを着用させました。
基本的には剣先が長くなれば華やかさが増します。その分NO TIEの時に襟がよれやすくなる一面も…そんな時にマイルールを定めるのがおすすめです。
ドレスシャツを通じて考える、一人ひとりの“マイルール”
今回は例として「ドレスシャツ」に注目してみましょう。
襟型、カフス、織りの違い、生地の質感。知れば知るほど、奥が深い。
「白シャツ一枚」とっても、選ぶポイントは人それぞれ違うはずです。
例えば:
• ノータイでも首元が決まる“ワンピースカラー”を好む
• カフリンクスが使える“ダブルカフス”にこだわる
• 夏場でもサラリとした肌触りの“ピケ織”を選ぶ など
このようなこだわりが、「マイルール」を形成します。
・こちらは一番人気のセミワイドカラー。どんなシーンにも着用しやすい定番のデザイン。
“せっかく買うなら、良いモノを”
今はイイモノと丁寧に向き合うエシカルな思考が気分。
フォーマルな装いこそ、確かな品質と間違いのない選択が大切です。
その上で、“自分なりの判断軸”を持っておくことは、これから増えていく選択肢やトレンドに流されず、自信を持って服を選ぶ道標になります。
・こちらは、NO TIEを想定して襟が軽くよれないカッタウェイ。風通しもよく、快適なため夏でもシャツを着る機会が多い方に人気のデザイン。
「正解」はない。でも「マイルール」は大切に。
ファッションには唯一の正解はありません。
だからこそ、「自分はどう在りたいか」「何を心地よいと感じるか」によって、マイルールは重要です。
自分のスタイルに“芯”を通すためのマイルール。
それは、誰に見られても恥ずかしくない服装を作るだけでなく、日々の自分に自信を与えてくれるものになるはずです。
・デザインの掛け合わせは非常に多くて悩むのでヒアリングと提案を織り交ぜてベストな組み合わせをご案内いたします。
ORCA DRESS SHITRS
こちらはORCAオリジナルのDRESS SHITRS。やや小ぶりのナローカラーにノーブル釦、スプリットヨークを採用。ボディはIラインが綺麗に出る緩やかな絞り。生地はALUMO社推奨です。
スーツ、タイ、シャツのバランスが一番しっくりくるバランス。NO TIEでもよれにくいです。
・余談ですが、逆配色のカラーを用いないのがマイルール。
一人ひとりのライフスタイルに合わせたデザインをご紹介いたします。
データを記録として保管してるのでいつでもリピートオーダーをご利用いただけます。
次回はオリジナルデザインのMr.Rightをご紹介いたします。